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2011年度「ときわ祭」松原研究室展示STS

Japanese / English

  日 程 : 2011年10月28日、29日

  場 所 : 常磐大学 R棟105号室

  内 容 : プロジェクト関連の資料展示・説明

  担 当 : 松原、吉良、小林史

0. 宣伝文 (配布チラシより: 吉良執筆)

 3月の地震の後、みなさんは、「科学」って意外と頼りにならない!と実感したことはありませんか? 私たちは、科学といえば何か確実なもの、と思ってしまいがちですが、実際は案外、そうでもないのです。同じことは、「法」についてもいえます。震災や原発をめぐる法律問題は今後、どんどん重要になってくるでしょう。そこで「正義」は本当に実現されるでしょうか? もちろん、政治家や法律家のみなさんはがんばっていますが、別に科学の専門家でもなんでもありません。「法」も意外と頼りにならない のです。
 科学も法もわからないことだらけ。じゃあ、私たちはいったいどうしたらいいのでしょうか? はっきりした答えがあるわけではありません。しかし「わからないこと」をきちんと見つめることで、もしかしたら何か手がかりが得られるかもしれません。
 この企画では、「わからないことを見つめる」 ためのいろんな具体例を展示して、みなさんに体験してもらいたいと思います。「科学なんて…」「法律なんて…」と身構える必要はありません。すごーく身近にあるものばかりです。なのにこんなに不確かなことってあるんだな、って実感してもらえたら、ものごとの見え方がきっと変わるはずです。


1. 会場風景

 

 

 こじんまりした部屋に、こんなふうにプロジェクト関係の資料や、その他「法と科学」に関係しそうないろいろなものを展示しました。まずは「サイエンスニュース」の本プロジェクト紹介番組をご覧いただいて、その後、松原・吉良・小林で個別にご説明しました。


2. 説明の様子

 

 ご来場くださった方は2日間でだいたい、20人程度。そんなにたくさんではありませんでしたが、1人あたり30分ぐらいかけて丁寧に説明することができたのでちょうどよいぐらいではなかったかと思います。上は若手2人が一所懸命に説明しているほほえましい場面です。


3. まとめ

 「法」とか「科学」って難しい!という思いはやはり、みなさん多かれ少なかれ持っていたようです。でも現在の原発関連など、法と科学の協力というのは身近で重大な問題であるという、本プロジェクトの問題意識は伝えられたのではないかと思います。いらっしゃった方は常磐大の学生・卒業生、その親御さん、教員、一般の方々といった具合にさまざまでしたが、それぞれの立場から興味を持ってくださったようでした。特に、物理学専攻の方や、原子力関連のお仕事をされている方などは「今は安全なのか危険なのか」と日常的にどうしても聞かれてしまう立場からか、強い関心を持ってくださっていました。

 あと、まったくの偶然ですが、当日10月30日の朝日新聞朝刊に「原子力と教育「不確かさ」を学ぶこと」という社説が掲載されたこともタイムリーでした。知識を「確かなもの」として教えるのは簡単だけれども、不確かなものを不確かなままに教えるのは難しい、しかしそれこそが今後の科学教育の課題である、といった内容で、本プロジェクトの問題意識とも通底するものでした。


プロジェクト連絡先

 弁護士法人
 リブラ法律事務所
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 Fax.097-538-7730
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